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[記事公開日]2022/07/14
[最終更新日]2024/09/02

+停電後、パソコンの電源が入らなくなってしまった場合の故障箇所と解決方法


今回は、停電後にパソコンの電源が入らなくなってしまった場合に考えられる原因と解決方法を紹介したいと思います。
電気の使い過ぎでブレイカーが落ちてしまったり、雷などで突然停電になってしまったなど
大体はパソコンの電源が落ちてしまうだけで済むのですが、まれにパソコンが壊れてしまう事もあります。

概要 
パソコンのタイプ デスクトップ(画面と本体が分かれてる) 
電源のタイプ 電源ケーブル接続 
発生したタイミング パソコン使用中に停電になってしまった。
発生したあと 停電が復旧した後もパソコンの電源が入らない。
電源の抜き差しや、放電等なども行ってみたが改善しない

停電後にパソコンの電源が入らないときの故障箇所と対処方法

停電後にパソコンの電源が入らなくなった場合、いくつかの故障箇所が考えられます。この記事では、実際にパソコンを診断・修理する際のプロフェッショナルなアプローチとして、具体的な切り分け方法を解説します。問題の特定と解決には、ひとつひとつの可能性を丁寧に検証することが重要です。

1. 電源ユニットの故障

停電後にパソコンが全く反応しない場合、最初に疑うべきは電源ユニットの故障です。雷サージ(電流の逆流)が原因で電源ユニットが破壊されることがあります。特に雷を伴う停電では、電源ユニットが故障するリスクが高まります。また、ブレーカーが落ちた際に電源ユニットが損傷することもあります。故障した電源ユニットは、ほとんどの場合、まったく動作しないか、稀に電源が入っても動作しない状態に陥ります。

2. マザーボードの故障

電源ユニットが正常であるにもかかわらずパソコンが起動しない場合、マザーボードの故障が疑われます。停電による影響で、マザーボードが損傷を受けることがあります。また、稀に電源ユニットとマザーボードが同時に故障することもあります。この場合、診断と修理には特に注意が必要です。

3. グラフィックボードの故障

グラフィックボードを取り外した際にパソコンが起動する場合、グラフィックボードの故障が考えられます。停電後、グラフィックボードを取り付けると電源が入らないというケースもあります。このような症状が確認された場合は、グラフィックボードの交換を検討する必要があります。

4. その他の停電による故障

停電による影響はハードウェアに留まらず、ソフトウェアやデータにも被害を及ぼすことがあります。

  • Windowsシステムの破損: 停電がWindowsのアップデート中や、ドライバの更新中などに発生すると、システムが破損する可能性があります。特に、BIOSのアップデート中に停電が発生した場合は、マザーボードの交換が必要になることがあります。

  • ハードディスク/SSDの故障: データを書き込み中に停電が発生すると、ハードディスクやSSDが損傷を受ける可能性があります。このような故障が発生した場合、データの復旧が非常に難しくなることが多いです。

停電後にパソコンの電源が入らない場合の対処方法

次に、停電後にパソコンの電源が入らない場合の具体的な対処方法を紹介します。

1. 放電作業

まず、パソコンの電源ケーブルや周辺機器をすべて取り外し、15分程度放置して放電を行います。これにより、内部の電気がリセットされ、再び電源が入る可能性があります。この方法で問題が解決することも少なくありません。

2. 電源ユニットの交換

電源ユニットが故障している場合は、新しい電源ユニットに交換することで症状が改善します。ただし、交換後に電源は入るものの、画面に何も表示されない場合は、電源ユニット以外にもマザーボードや他の部品が損傷している可能性があるため、追加の診断が必要です。

3. マザーボードの交換

マザーボードが故障している場合は、交換が必要です。マザーボード交換後、Windowsやその他のプログラムに対して再度ライセンス認証が必要になることがあります。特にWindowsライセンスが外れることがあるため、再認証の準備をしておくと良いでしょう。

4. ハードディスク/SSDの交換

電源ユニットやマザーボードを交換してもハードディスクやSSDが認識されない場合は、これらのストレージデバイスの故障が考えられます。交換後は、Windowsの再インストールやリカバリ作業が必要になります。バックアップを取っている場合は、データの復元も併せて行います。

5. Windowsシステムの復元

電源が入ってもWindowsが正常に起動しない場合は、Windowsシステムの復元を試みます。最新の復元ポイントを選択して復元するのが一般的です。ただし、ハードディスクやSSDに異常がある場合、システムの復元を試みるとさらに状況が悪化する可能性があるため、事前の診断が重要です。

まとめ

停電後にパソコンが起動しなくなる原因は、多岐にわたります。電源ユニットやマザーボードなどのハードウェア故障から、Windowsシステムの破損やストレージデバイスの故障まで、あらゆる可能性を考慮する必要があります。トラブルシューティングを行う際は、ひとつひとつの要因を丁寧に切り分けて対応しましょう。また、雷サージなどの影響を避けるため、雷対策済みの電源タップの使用をお勧めします。これにより、停電や雷によるパソコンの故障リスクを軽減できます。

停電後のパソコントラブルに直面した際は、適切な対処方法を実行し、問題を迅速に解決しましょう。もし自分での対応が難しい場合は、専門の修理サービスに依頼することを検討してください。

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