[記事公開日]2022/03/22
[最終更新日]2022/03/23
組み直しとは
今回は、パソコン故障やトラブルによく使う「組み直し」について、紹介していきたいと思います。
もくじ
パソコンの組み直しとは
組み直しとは、パソコンの部品と部品の接触不良を改善させ、正常に動作させる為の作業を指します。
(私は組み直し作業と言ったりします)
組み換え作業という人もいますが、意味は同じだと思います(たぶん)
パソコンは複数の部品が集まって出来上がっています。
そしてたまに接触不良を引き起こします。
もっとも、接触不良といっても目で見えるものではないので、目視確認する事は不可能です。
・・・で!
そもそも、なんで接触不良が発生するの? ですが、
【パソコンは複数の部品でできている=接続箇所がたくさんある】です。
次の写真を見てください。
これは、デスクトップパソコン(DELL Optiplex3010SFF)の分解中の写真です。
ハードディスク、DVDドライブ、ヒートシンク、冷却ファン等はすでに外してマザーボードが見えている状態です。
赤い枠部分は他の部品と接続する為のコネクタやピンです。
これら接続部分が、パソコンの移動や振動・衝撃、温度変化により接触不良を引き起こしたりします。
ただ、私自身もパソコン移動はしますし、部屋の温度も上がったり下がったりします。
そんな頻繁に接触不良は発生しません・・が
発生するときは発生します。
接触不良時の症状と、部品故障時の症状が似ている(ほぼ同じものもあり)為
しっかりとした原因特定を行う必要があります。
組み直しをするとどうなるの?
接触不良によるパソコンの不具合であれば、トラブルが改善します。
ただ、組み直しを行って一時的に改善するものの、再発するケースもあります。
再発する場合は、機械的な不具合を疑います。
組み直しで再発する=部品交換や修理の対応が必要になると思います。
組み直しで改善したケースを紹介
実際に私が組み直し対応したケースを紹介します。
色々なケースがありますが、主なケースを10こ紹介致します。
パソコンの状況によっては、症状が悪化したりデータが消えてしまう可能性もある為
組み直し作業を行う場合は自己責任&慎重にお願いします。
ケース1
パソコンの電源ボタンを押すと、一瞬ランプが点灯
0.5秒~1秒くらいすると、電源が落ちてしまう
再度パソコンの電源を入れ直しても症状に変化なし
ケース2
パソコンの電源ボタンを押すと、ファンが回転する。
ファンが回転(1秒)→停止→ファンが回転(1秒)と繰り返す。
再度パソコンの電源を入れ直しても症状に変化なし
ケース3
パソコンの電源ボタンを押すと、ファンが回転する。
ファンは低速でも高速でもなく一定速度で回転し続ける
画面には何も表示されない
ケース4
パソコンの電源ボタンを押すと、画面のバックライトは点灯する
画面には何も表示されない。
しばらく放置してもそのままで症状に変化なし
ケース5
パソコンの電源ボタンを押すと、画面のバックライトは点灯する
画面には何も映らない
数秒すると電源が落ちる
ケース6
パソコンの電源ボタンを押すと、ファンが高速で一瞬回転(ブオン!)
電源が落ちてそのまま変化なし
再度電源を入れると同じ現象が発生
ケース7
Windows起動中にフリーズ(マウスカーソルもフリーズ)
Ctrl+Alt+Deleteを押してもメニューが立ち上がらない
電源長押しで強制終了可能
ケース8
Windows使用中に画面が砂嵐(画面表示不良)が発生
合わせてマウスカーソルも含めてフリーズCtrl+Alt+Deleteを押してもメニューが立ち上がらない
電源長押しで強制終了可能
ケース9
パソコン使用中に電源が落ちる
その後、パソコンが立ち上がってくる
ケース10
Windows使用中にブルースクリーンが発生
表示されるエラーコードは毎回違う(毎回同じ場合もあり)
ブルースクリーンが発生する頻度はランダムで、決まったタイミングで出ないケースが多い
組み直しを行う際の注意点
組み直しを行う場合、パソコンを分解しないと始まりません。
静電対策は必ずしましょう!(静電マット・静電対策バンド)
バッテリーや電源が必ず外してから行いましょう!
感電したり、ショートする恐れがあります。
どこに・どの部品が・どのように・取り付けられていたのかを控えておく必要があります。
写真や動画を取りながら行う事をお勧めします。
特にコネクタの向きを間違えると、動作しなかったり、ショートする可能性もあります。
接続部分を外す時、ケーブルの断線やコネクタの破損にも注意が必要です。
(特に細いケーブルを引っ張ると切れます・・・)
さいごに