[記事公開日]2022/09/22
【Windows11】英語メッセージが表示されて起動しない
Windows11のパソコンを起動すると、黒背景に白文字で何やら英語メッセージ
パソコンを再起動しても症状が改善する事はなく、Windows11は起動できない
今回は、このような症状を紹介します。
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英語メッセージが表示されてWindows11が起動しない
表示される英語メッセージは色々ありますが、代表的なものを紹介します。
正常であれば、メーカーロゴ表示後にWindows11の起動が始まります。
しかし、メーカロゴ表示後にWindows11の起動ではなく下記のような英語メッセージが表示されます。
Boot Device Not Found
No Boot Device Found
No boot device is available
Insert system disk in drive. Press any key when ready
考えられる原因や故障個所とは
・ハードディスク/SSDで接触不良が起きている
・起動するデバイスの順番に問題がある
・ブートモードが間違っている
・BCD情報が破損している
・Windows11システムが破損している
・ハードディスク/SSDが故障している
注意事項
対応方法を間違えてしまうと、症状を悪化させてしまったり、場合によっては大切なデータを失ってしまうかもしれません。
英語メッセージが表示されてWindows11が起動しない場合の対処方法
まず初めに ハードディスク/SSDの診断
そのため、色々と検証する前に、ハードディスク/SSDが故障しているかどうかを診断する事をお勧めします。
機種によりますが、取り外して診断する事も、搭載したまま診断する事もできます。
使っている機種によっては、ハードディスク/SSDを診断する機能が搭載されているものもあります。
マウス/キーボード以外のUSB接続を取り外す
特にUSBメモリや外付けハードディスク等が接続されている場合、それが原因で起動できない場合もあります。
それらが原因だった場合は、BIOS/UEFIに入り起動する順序(Boot順位)を変更する事で改善します。
USB装置よりもハードディスク/SSDの起動順位を上にあげる
接続されているハードディスク/SSDを接続し直す
上記のようなエラーメッセージが表示されてしまう事もあります。
接触不良が原因の場合は、接続されているハードディスク/SSDを一度取り外し、再度接続し直すことで改善します。
改善しない場合は次へ進みます。
起動するデバイスの順番を確認する
BIOS/UEFIに入る方法は、各メーカーのパソコンにより異なりますが、一般的にF2やF10、F12が多いかと思います。
起動する順序は一番上にハードディスク/SSDが選択されているかを確認します。
(Windows11 Boot Managerがある場合は、それを一番上にします)
それで再起動を行います。
ブートモードを切り替えてみる
使っている機種によってはブートモードが選択できない機種もあります。
これは選択できる機種に限ります。
BIOS/UEFIに入り、UEFI/Legacyの選択画面に進みます。
UEFIの設定ならLegacyに、Legacyの設定ならUEFIに変更して再起動します。
これで症状が変わらない場合は、必ず元の設定に戻します。
(これが正しい設定になっていないとWindows11は起動しません)
BCDの修復/再作成を行う
BCDの修復や再作成行う場合、Windows11インストールディスクもしくはインストールUSBメモリが必要です。
これから起動し、Windows11の修復→トラブルシューティング→コマンドプロンプトを起動します。
bootrec /rebuildbcd と実行、Windows11のインストールスキャンは成功しました。
Windows11のインストールとして認識された合計数が1以上になればYESを選択(0の場合は認識されていないことになります)
YESもしくはNOが選択できる状態で、YESと選択してもエラーになる場合(見つかりませんでした等)
これで改善しない場合は、bootフォルダやbootmgrのバックアップを取ってから下記を実行します。
bootフォルダの中にはBCD等が入っています。
場所はCドライブだったりDドライブだったりします。
コマンドで dir /a と実行すると表示されます。
bcdboot c:\Windows11 /l ja-JP
この時、Windows11が入っている所がfドライブならc:\Windows11 ではなくf:\Windows11となります。
Windows11システムの修復を行う
Windows11のシステム修復をする前に、Windows11システムの復元が選択できるのであればそれを先に試します。
選択できない、もしくはエラーになってしまう場合は修復を行います。
※注意※
ハードディスク/SSDが故障している状態でWindows11システムの修復や復旧を行うと、悪化する危険性があるため
ハードディスク/SSD故障が無いかを確認してから実行します。
コマンドプロンプトにて
sfc /scannow /offbootdir=「ブート情報が有る場所」 /offwindir=「Windows11が入っている場所」
例)sfc /scannow /offbootdir=c:\ /offwindir=d:\Windows11
間違えるとエラーになってしまいます。
他には、スタートアップ修復を行い、結果がログに出力されます。
そのログを参考に破損個所を修復する事で復旧できる可能性もあります。
ハードディスク/SSDの交換を行う
使っているパソコンによって搭載できるハードディスク/SSDが違う為、事前に確認する事をお勧めします。
ハードディスク/SSD交換後は、バックアップデータから復元する事で元の状態に戻すことができます。
(バックアップデータがない場合は、リカバリディスクを使って工場出荷時の状態に戻します)
リカバリディスクがない場合は、Windows11インストールディスクやWindows11インストールUSBから再インストールを行います。
さいごに
この症状はハードディスク/SSDの物理障害(中度以上)で発生する事が多いようです。
この段階ではデータの救出や復旧ができるケースもありますが、症状が一気に悪化する事もあるため注意が必要です。