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[記事公開日]2023/09/06

テクニカルサポート詐欺とは? 高齢者や初心者のための分かりやすいガイド

テクニカルサポート詐欺は、詐欺師が「コンピュータの専門家」や「テクニカルサポート」を装って、あなたのパソコンや情報に関する問題を解決すると称して、お金や情報を騙し取る手口です。

もくじ

テクニカルサポート詐欺の流れ

  1. 突然の連絡

    詐欺師は、突然電話やメール、さらにはコンピュータのポップアップ画面で「ウイルスに感染している」「即座に対処が必要」などと連絡してきます。

    「突然の連絡」に関する詳細と具体例を以下に示します。

    1. 電話連絡

    • 偽装された番号:詐欺師は、技術を使ってあたかも信頼性のある組織からの電話であるかのように見せかけることができます。例えば、マイクロソフトやある有名なセキュリティ会社からの電話であるかのように表示させることが可能です。
    • 内容:「あなたのPCがウイルスに感染していることを我々は確認しました」や「直ちに対処しないと大きなダメージが出る可能性があります」といった煽るような内容を伝えてきます。

    2. メール連絡

    • 偽装されたメールアドレス:本物の会社を装ったメールアドレスから「緊急のセキュリティ警告」などのタイトルでメールが送られてきます。
    • 内容:メール内には「以下のリンクをクリックして問題を解決してください」といった内容や、添付ファイルが含まれていることもあります。

    3. ポップアップ画面

    • アラートの模倣:信頼性のあるセキュリティソフトやOSの警告画面を模倣したポップアップが表示されることがあります。
    • 内容:「ウイルスが検出されました!今すぐこちらのソフトをダウンロードして対処してください」といったメッセージと共に、ダウンロードや購入を促すリンクが表示されます。

    気を付けるべきポイント

    • 公式な連絡方法:多くの正規のセキュリティ企業や大手IT企業は、突然の電話やメールでユーザーにウイルス感染の警告をすることはありません。
    • 直接情報を確認:もし心配な場合、公式のサイトにアクセスして連絡先を確認し、直接問い合わせてみると良いでしょう。
    • クリックやダウンロードの控え:不審なメールやポップアップからのリンククリック、ファイルダウンロードは避けましょう。

    上記のような突然の連絡がきた場合、まずは冷静になり、情報の真偽を確認する姿勢が重要です。

  2. 危機感の煽り

    「すぐに対応しないと大きなトラブルになる」といった言葉であなたを焦らせ、不安にさせます。

    「危機感の煽り」の手口は、詐欺師が被害者の感情や行動を操作し、急いで判断を誤らせるための策略です。以下、具体的な手法や言葉をいくつか示します。

    1. ウイルス感染の緊急性

    • 言葉:「あなたのコンピュータには重大なウイルスが感染しています!」
    • 意図:被害者がパニックになり、指示通りに対応を始めることを期待しています。

    2. タイムリミットの設定

    • 言葉:「24時間以内に対応しないと、全てのデータが削除されます。」
    • 意図:時間制限を設けることで、被害者に迅速に行動させ、考える時間を与えないようにする。

    3. 金銭的な損失の警告

    • 言葉:「すぐに対応しないと、追加料金が発生します。」
    • 意図:経済的なダメージを恐れて、被害者が指示通りに支払いを進めることを期待しています。

    4. 個人情報の流出の脅迫

    • 言葉:「現在、あなたの個人情報が漏洩の危険にさらされています。」
    • 意図:プライバシーの侵害を恐れさせ、即座にアクションを取らせる。

    5. サービス停止の警告

    • 言葉:「対応しない場合、あなたのアカウントは停止されます。」
    • 意図:サービスを使用できなくなることを恐れさせ、指示に従わせる。

    気を付けるべきポイント

    • 冷静に判断:いくら緊急を促されても、一度冷静になり、状況を確認しましょう。
    • 第三者と相談:不安な場合は、家族や知人、専門家と相談することが大切です。

    危機感を煽る手法は、感情に訴え、理性的判断を難しくするためのものです。これに乗せられないよう、冷静に情報を確認し、必要であれば信頼できる第三者と相談することが重要です。

  3. 支払いの要求

    問題を解決するための「ソフトの購入」や「サポート費用」などとして、お金を要求します。

    「支払いの要求」の手口に関して、詳しく具体的な方法や言葉を以下に示します。

    1. ソフトウェア購入の促し

    • 言葉:「ウイルスを取り除く専用ソフトを購入してください。」
    • 内容:詐欺師は、問題解決のための「特別なセキュリティソフト」や「クリーニングツール」と称した偽のソフトウェアを販売しようとします。
    • 意図:偽のソフトを高額で販売し、被害者からお金を騙し取る。

    2. サポート費用の要求

    • 言葉:「専門家によるサポートを受けるためには、事前に料金が発生します。」
    • 内容:実際にはサポートを受けることはないが、料金を先に支払うように求められる。
    • 意図:サポートを名目として、被害者から無駄な料金を巻き上げる。

    3. 緊急時の追加料金

    • 言葉:「緊急対応のため、追加の高額料金が発生します。」
    • 内容:通常の料金以上の「緊急手数料」として、さらなる金額の支払いを要求されることがある。
    • 意図:焦りや不安を煽って、追加料金の支払いを促す。

    4. 支払い方法の指定

    • 言葉:「以下の銀行口座に直接お振込みください。」または「このリンクからクレジットカード情報を入力してください。」
    • 内容:特定の方法での支払いを強く求める。特に、オンラインでのクレジットカード情報の入力を要求される場合は要注意。
    • 意図:被害者の金銭を直接手に入れるだけでなく、クレジットカード情報を騙し取ることで、将来的な不正使用も視野に入れている。

    気を付けるべきポイント

    • 公式な料金体系:多くの正規のサポートサービスは、明確な料金体系を持っています。不審な料金や支払い方法が提示された場合、そのサービスの正当性を疑うべきです。
    • 第三者との相談:支払いを求められた場合、急いで決済をするのではなく、信頼できる第三者や専門家と相談しましょう。

    支払いの要求は詐欺の主要な手口の一つです。不明瞭な料金や怪しい支払い方法には十分に注意し、必要な場合は公式な情報源や専門家と相談することが重要です。

  4. 遠隔操作

    問題を「直接解決」するためとして、あなたのコンピュータにアクセスするよう求める場合もあります。これにより、個人情報を盗むことも。

    「遠隔操作」の手口について、具体的な内容や詳しい説明を以下に示します。

    1. ソフトウェアの導入を促す

    • 言葉:「私たちが問題を直接確認・修正するため、遠隔操作ソフトをインストールしてください。」
    • 内容:詐欺師は、遠隔操作を可能にするソフトウェアのインストールを指示します。有名な遠隔操作ソフトを悪用することも。
    • 意図:被害者のPCにアクセスし、悪意のある操作を行うため。

    2. ステップバイステップのガイダンス

    • 言葉:「このリンクをクリックしてダウンロードしてください。」「インストールが終わったら、このコードを入力してください。」
    • 内容:詐欺師は、ソフトウェアのインストールや設定手順を詳細に指示します。
    • 意図:問題なく被害者のPCにアクセスするため。

    3. 個人情報の窃取

    • 内容:遠隔操作でPCにアクセスした後、詐欺師は秘密のファイルやドキュメントを探し、それらをコピーしたり、その場で開いたりします。
    • 意図:身代金を要求するための情報を取得する、または貴重な情報を盗むため。

    4. 悪意のあるソフトウェアのインストール

    • 内容:被害者のPCにマルウェアやスパイウェアをインストールします。
    • 意図:将来的な情報窃取や、PCのコントロールを継続するため。

    気を付けるべきポイント

    • 無断のアクセスを許可しない:知らない人や組織からの遠隔操作の要求には、応じないようにしましょう。
    • 公式サポートを確認:もし本当にサポートが必要だと感じた場合、自分で公式のサポートセンターに連絡しましょう。
    • 第三者との相談:怪しい要求や行動に遭遇した場合、信頼できる第三者や専門家と相談することが重要です。

    遠隔操作は、悪意のある手によって非常に危険なものとなりえます。そのため、不審な要求には決して応じず、必要に応じて公式の情報やサポートを求めるよう心掛けましょう。

気を付けるポイント

  1. 突然の連絡には警戒する

    特に、あなたが利用していないサービスや会社からの連絡には十分注意が必要です。

    「突然の連絡には警戒する」というアドバイスの背景や具体例を以下に詳しく解説します。

    1. 未契約のサービスからの連絡

    • 内容:あなたが登録や利用をしたことがないサービスや会社から、突如として連絡が入ることがあります。
    • 具体的な例:「あなたのクレジットカードでの購入が確認されました。確認のためにご連絡ください。」というメールや電話が未契約のサービスから届く。

    2. 不明瞭な連絡内容

    • 内容:連絡内容があいまいで、具体的な詳細が不足している場合があります。
    • 具体的な例:「あなたに重要な情報があります。すぐに連絡をください。」というような、何に関する情報なのかが明確でないメッセージ。

    3. 不自然な連絡手段

    • 内容:一般的でない方法や、公式とは異なる連絡手段でのアプローチがある場合。
    • 具体的な例:公式のお知らせはメールでしか来ないはずのサービスから、突然のSMSやLINEのメッセージが届く。

    4. 公式サイトと異なるURLや連絡先

    • 内容:連絡内容に記載されているウェブサイトのURLや電話番号が、公式のものと異なる場合。
    • 具体的な例:銀行の公式サイトと似て非なるURLからのメールや、公式とは異なる番号からの電話。

    気を付けるべきポイント

    • 確認は大切:もし不審な連絡が来た場合、直接公式のサイトや連絡先から情報を確認しましょう。
    • 個人情報の提供を避ける:不明確な連絡元への個人情報の提供は避けるようにしましょう。
    • 第三者の意見を取り入れる:不安や疑問がある場合は、家族や知人に相談することで、冷静な判断を得ることができます。

    突然の連絡には、感情や急な判断に流されず、冷静に対処することが非常に重要です。特に、未知の連絡元からの要求や指示には注意深く対応しましょう。

  2. 支払いを急がない

    「今すぐに」と強く求められた場合、一度落ち着いて、家族や知り合いに相談しましょう。

    「支払いを急がない」というアドバイスの具体的な内容や背景を以下のように詳しく解説します。

    1. 緊急性の強調

    • 内容:詐欺師は犠牲者を焦らせるため、支払いの緊急性を強調してくることが多いです。
    • 具体的な例:「24時間以内に支払わないとサービスが停止します」や「すぐに支払わないと追加料金が発生します」というようなメッセージ。

    2. 通常の業務手順との差異

    • 内容:多くの正規のサービスやビジネスでは、一方的に緊急性を強調して支払いを急がせるような取引は行いません。
    • 具体的な例:例えば、公共料金やクレジットカードの支払い期限が過ぎた場合でも、最初の通知は穏やかな内容で、緊急性を強調したメッセージは後の段階で送られることが多い。

    3. 冷静な判断が必要

    • 内容:緊急性を強調することで、犠牲者の冷静な判断を妨げ、即座の支払いを促そうとする詐欺の手口があります。
    • 具体的な例:「警察がすぐに来ます」や「裁判所に訴えられます」といった強迫的な文言を使用し、感情を揺さぶる。

    気を付けるべきポイント

    • 時間をかけて確認:支払いの要求が来た場合、まずは正規の連絡先や公式サイトから情報を確認しましょう。
    • 第三者の意見を求める:不安や疑問がある場合、家族や友人、または関連のプロフェッショナルに相談して、第三者の意見を得ましょう。
    • 直感を信じる:もし何かがおかしいと感じたら、その感覚を無視せず、支払いを遅らせるか、完全に拒否することも考慮しましょう。

    急な要求や強迫的なメッセージに対しては、感情や直感だけでなく、冷静な判断と第三者の意見を取り入れることで、安全な対処を行うことができます。

  3. コンピュータの遠隔操作は許可しない

    知らない者にコンピュータへのアクセスを許可するのは非常に危険です。

    「コンピュータの遠隔操作は許可しない」というアドバイスの具体的な内容や背景を以下のように詳しく解説します。

    1. 個人情報の流出リスク

    • 内容:遠隔操作により、第三者はあなたのコンピュータ内の全ての情報にアクセス可能となります。
    • 具体的な例:ファイル、写真、ドキュメント、インターネットの履歴など、プライベートな情報や重要なデータが第三者に閲覧、コピーされる可能性があります。

    2. マルウェアやスパイウェアのインストール

    • 内容:詐欺師や不正な第三者がコンピュータにアクセスすると、マルウェアやスパイウェアを秘密裏にインストールすることができます。
    • 具体的な例:バックドアを設置して後からもコンピュータにアクセスしたり、銀行のログイン情報を盗むスパイウェアを仕込むことが可能です。

    3. 信用情報や金銭的な被害

    • 内容:遠隔操作により、金融機関へのログイン情報やクレジットカード情報などを盗み取られるリスクが高まります。
    • 具体的な例:オンラインバンキングのパスワードを盗み、不正に資金を移動される、クレジットカード情報を盗んで不正利用されるなどの被害が考えられます。

    気を付けるべきポイント

    • 信頼性の確認:どんなに緊急を装っても、知らない者や信頼できないソースからの遠隔操作のリクエストは拒否しましょう。
    • 第三者の意見を求める:遠隔操作の要請が来た場合、家族や友人、専門家などの第三者に相談して意見を得ることが推奨されます。
    • セキュリティソフトの活用:セキュリティソフトやファイアウォールを常に最新の状態に保ち、不正なアクセスを防ぐ手助けをしましょう。

    遠隔操作の要請が突然来た場合、その背後に隠された意図やリスクを理解して、適切な対応を心掛けることが非常に重要です。

  4. 公式な窓口で確認

    もし心配な場合、直接そのサービスやソフトウェアの公式サイトや公式の連絡先から情報を確認しましょう。

    「公式な窓口で確認」というアドバイスについての具体的な内容や背景を以下のように詳しく解説します。

    1. 公式サイトを利用する

    • 内容:もし不審な通知や警告を受け取った場合、第三者の情報を信じず、そのサービスや商品の公式サイトを自分で開いて情報を確認することが大切です。

    • 具体的な例:銀行からのメールと称して不正なリンクが送られてきた場合、そのメールのリンクをクリックするのではなく、自分で銀行の公式サイトをブラウザからアクセスして、必要な情報や連絡先を探し、確認する。

    2. 公式の連絡先で問い合わせる

    • 内容:不審な情報や要求に対して、サービス提供者やソフトウェア会社の公式な連絡先(電話番号や公式なメールアドレス)を使用して直接問い合わせを行いましょう。

    • 具体的な例:コンピュータのセキュリティ関連の警告が表示され、「サポートに連絡する」というボタンがある場合、そのボタンをクリックするのではなく、自分でそのソフトウェアの公式サイトを訪れて、公式のサポート連絡先を確認してから問い合わせを行う。

    3. 不審な連絡は無視・削除する

    • 内容:公式の窓口で確認する前に、不審なメールやメッセージ、電話には応じない、またはすぐに削除すること。

    • 具体的な例:「あなたのアカウントに不正アクセスがありました」という不審なメールが届いた場合、焦らずそのメールを一旦無視し、公式の窓口で情報を確認する。

    まとめ:

    公式な窓口での確認は、自分の個人情報や資産を保護するための基本的な行動です。インターネット上の不審な情報や連絡には簡単には信じず、必ず公式な情報源や連絡先を利用して確認する習慣を身につけましょう。

  5. 知識を得る

    テクニカルサポート詐欺など、新しい詐欺手口が日々出てきます。地域のセミナーや講演会などを活用して、詐欺の手口を知っておくと安心です。

    「知識を得る」というアドバイスについての具体的な内容や背景を以下に詳しく解説します。

    1. 地域のセミナーや講演会への参加

    • 内容:多くの自治体や非営利団体が、住民の安全を目的として、詐欺対策のセミナーや講演会を定期的に開催しています。これらのイベントに参加することで、最新の詐欺手口や対策方法を知ることができます。

    • 具体的な例:近隣の公民館やコミュニティセンターが主催する「詐欺対策セミナー」に参加し、専門家から直接話を聞く。また、そこで配布される資料や冊子を活用して、家族や知人にも情報を伝える。

    2. オンライン情報の活用

    • 内容:インターネット上には、警察や消費者団体からの詐欺警告や対策情報が公開されています。定期的にこれらの情報をチェックすることで、新しい詐欺の手口や予防策を知ることができます。

    • 具体的な例:警察庁や各都道府県警の公式サイトで、最新の詐欺情報や注意点を確認する。また、消費生活センターや国民生活センターのサイトも参考にする。

    3. 地域の交流を活かす

    • 内容:近所の住民との交流を深めることで、お互いに詐欺の情報や経験を共有し合うことができます。地域の防犯活動や町内会に参加することも有効です。

    • 具体的な例:町内会の集まりや自治会のイベントに参加し、最近の詐欺事例や予防策についての情報を共有する。また、近隣の高齢者や一人暮らしの方々と情報交換を行い、お互いにサポートしあう。

    まとめ:

    現代の詐欺手口は巧妙化しており、日々の情報収集と知識のアップデートが非常に重要です。地域社会とのつながりを保ちつつ、常に最新の情報を得ることで、詐欺から自分自身や大切な人々を守ることができます。

まとめ

テクニカルサポート詐欺は、高齢者やIT知識が少ない方を狙った手口の一つです。突然の連絡や焦らすような言葉には警戒し、急な支払いやコンピュータへのアクセスは許可しないようにしましょう。安全な日常のために、情報を得ることも忘れずに。

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