[記事公開日]2024/08/22
[最終更新日]2024/11/25
Fujitsu LifeBook WA1/Rの性能向上:メモリ増設、SSD交換、CPUアップグレードの実験
近年、パソコンの性能向上を図るために、メモリの増設やストレージのSSD化、CPUの交換が注目されています。特に古いモデルのパソコンでは、これらのアップグレードが劇的な効果をもたらすことがあります。今回は、Fujitsu LifeBook WA1/R(FMVWRA1)を例に、実際にどれだけパフォーマンスが向上するのかを検証してみました。
元のスペックについて
まず、元々のFujitsu LifeBook WA1/Rのスペックを確認しましょう。
このスペックでは、特に重いソフトウェアを使用する際に動作が遅くなることが予想されます。そこで、これらのコンポーネントを交換し、性能を向上させることを目指します。
アップグレードの内容
今回のアップグレードでは、以下の変更を行います。
- メモリの増設:4GBから12GB(4GB + 8GB)に増やす
- CPUの交換:Celeron 2950MからCore i7-4710MQにアップグレード
- ストレージの交換:HDDをSSD(256GB)に変更
これにより、パソコンの動作速度がどのように変化するのか、実際に測定していきます。
起動速度の比較
アップグレード前と後で、Windowsの起動速度を比較しました。まずは、HDDを使用している状態での起動時間を計測します。
電源を入れてから、メーカーのロゴが表示されるまで約6秒、Windowsが起動するまでさらに時間がかかり、最終的にデスクトップが表示されるまでに約1分25秒かかりました。この時間は、古いHDDの特性によるものです。
SSDに交換後の起動速度
次に、SSDに交換した後の起動時間を測定しました。
電源を入れてから、ロゴが表示されるまで約2秒、デスクトップが表示されるまでの時間はおおよそ15秒でした。これにより、HDDからSSDに変更することで、起動速度が劇的に向上したことが明らかになりました。
動作のスムーズさ
起動速度の向上だけでなく、全体的な動作も非常にスムーズになりました。メモリを12GBに増設したことで、複数のアプリケーションを同時に開いても動作が軽快です。
CPUの性能向上
また、CPUをCeleronからCore i7に交換したことで、処理能力も大幅に向上しました。特に、重いアプリケーションやマルチタスク処理において、その効果を実感できました。
冷却性能の影響
アップグレード後、CPUファンの動作が非常に活発になりました。これは、より高性能なCPUに交換したため、発熱が増加したことが原因です。
特に、タスクマネージャーを開いた際に、CPUの使用率が高くなっている様子が確認できました。冷却性能も重要な要素であるため、適切な冷却対策が必要です。
まとめ
Fujitsu LifeBook WA1/Rに対する今回のアップグレードでは、メモリの増設、SSDへの交換、CPUのアップグレードを行いました。これにより、パソコンの起動速度は従来の約6倍に向上し、全体的な動作も非常にスムーズになりました。
特に、古いパソコンを活用したい場合は、メモリやストレージのアップグレードが効果的であることが分かりました。もしも現在使用しているパソコンの動作が遅いと感じている方は、これらのアップグレードを検討してみると良いでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回のアップグレード実験もお楽しみに!