[記事公開日]2025/03/26
ファイル修復ツールの具体例と使い方(Office, PDF, ZIPなど形式別)
ファイル修復ツールの具体例と使い方(Office, PDF, ZIPなど形式別)
「ファイルが壊れて開かない」「エラーが出てしまう」──そんなとき、状況に応じた修復ツールを使うことで、ファイルを元に戻せる可能性があります。 ここでは、主要なファイル形式ごとにおすすめの修復ツールと使い方を紹介します。
※注意点※
状況により修復ができないケースやファイルがさらに壊れるケースもあります。
そのため、修復する前のファイルは必ずコピーして残しておきましょう。
また、WEBにアップロードして修復するタイプのサービスは、アップロードするファイルに個人情報などが含まれていないかも確認しましょう(ローカルタイプの方が安全です)
よくわからないからとりあえずツールをダウンロードして使うのはお勧めできないです。
Officeファイル(Word / Excel / PowerPoint)
修復方法(Microsoft公式機能)
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WordやExcelを開く → 「ファイル」→「開く」
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壊れたファイルを選択 → 右下の「開く▼」→「開いて修復」
代表的なツール
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Stellar Repair for Word / Excel
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Kernel for Word / Excel Repair
補足
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Microsoft 365環境であれば、自動修復が働くこともあります。
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修復後に一部の内容が欠落している場合もあるため、元ファイルのコピーを取っておきましょう。
圧縮ファイル(ZIP / RAR)
修復方法
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WinRARを使う場合:
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壊れたZIPファイルを右クリック → 「WinRARで開く」
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上部メニュー「ツール」→「アーカイブ修復」
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保存先を指定し、修復実行
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他のツール
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7-Zip(修復は限定的)
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DataNumen Zip Repair
補足
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修復後は「rebuilt.ファイル名.zip」のような名前で保存されます。
画像ファイル(JPEG / PNG など)
修復ツール
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Stellar Repair for Photo
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JPEGsnoop(分析用)
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PixRecovery
補足
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JPEGの場合はExifやヘッダー情報の破損が主な原因
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修復後の画像は画質が劣化していることもあります
動画ファイル(MP4 / AVI など)
修復ツール
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Stellar Repair for Video
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Digital Video Repair(無料)
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VLC Media Player(内蔵変換機能で再エンコード)
補足
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VLCではファイルを再保存することで修復できることがあります: 「メディア」→「変換/保存」→対象ファイルを選んで出力形式を設定
PDFファイル
修復ツール
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PDF2GO(Webベース)
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Kernel for PDF Repair
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PDF Fixer
補足
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Webサービスは個人情報を含むPDFには注意(ローカル実行の方が安全)
共通の注意点
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修復作業前に、元の壊れたファイルはコピーを残しておく
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修復ツールは無料・有料があるので、まずは体験版で試すのがおすすめ
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ハードディスクが原因の場合は、修復より先にディスク診断(CrystalDiskInfoなど)も検討しましょう
目的のファイル形式に応じて適切なツールを使えば、失われたデータの回復につながる可能性があります。困ったときは焦らず、まずはファイル形式ごとの特徴と対処法を確認しましょう。