[記事公開日]2025/03/26
所有者の変更方法とBitLocker/EFSの解除手順
ファイルやフォルダにアクセスできないとき、「アクセスが拒否されました」などのエラーが出る場合は、所有者の変更や暗号化の解除が必要になることがあります。 ここでは、所有者変更の手順と、**BitLocker・EFS(暗号化ファイルシステム)**の解除方法を解説します。
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所有者の変更方法(Windows 10 / 11)
目的
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他ユーザーが作成したファイルや、外部メディアからコピーしたファイルに対して、アクセス権を取得する
手順
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対象のファイルやフォルダを右クリック →「プロパティ」
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「セキュリティ」タブ →「詳細設定」ボタンをクリック
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上部「所有者」欄の右横にある「変更」をクリック
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「選択するオブジェクト名を入力してください」に自分のユーザー名を入力 →「名前の確認」→ OK
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「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェックを入れる(フォルダの場合)
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OK を押して適用し、すべてのダイアログを閉じる
BitLocker(ビットロッカー)の解除手順
概要
BitLockerは、ドライブ全体を暗号化する機能です。暗号化されたドライブのファイルにアクセスするには、ロック解除が必要です。
解除手順
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エクスプローラーでドライブを右クリック →「BitLockerの管理」
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「BitLockerを無効にする」または「ドライブのロックを解除」をクリック
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パスワードまたは回復キーを入力して解除
補足
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BitLockerはプロフェッショナル版以上のWindowsで利用可能です。
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回復キーはMicrosoftアカウントに保存されている場合があります。
関連リンク:「BitLockerのコマンド操作方法と注意点(上級者向け)」をご覧ください
EFS(暗号化ファイルシステム)の確認と解除
概要
EFSは、ファイル単位で暗号化を行うWindowsの機能で、特定のユーザーのみが復号可能です。
確認方法
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ファイルを右クリック →「プロパティ」
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「全般」タブ →「詳細設定」
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「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックがある場合、それはEFSで暗号化されています
解除手順
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同じ「詳細属性」画面で「内容を暗号化して~」のチェックを外す
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OK → 適用 で保存
注意点
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暗号化を解除するには、暗号化したユーザーアカウントでログインしている必要があります
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他のユーザーでは解除も閲覧もできません
まとめ
項目 | 解決内容 | 注意点 |
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所有者の変更 | 他ユーザーや保護ファイルにアクセスできるようにする | 管理者権限が必要な場合あり |
BitLocker解除 | 暗号化ドライブにアクセス可能にする | 回復キーが必要になることもある |
EFS解除 | 暗号化ファイルの読み書きが可能に | 同じユーザーでのログイン必須 |
アクセス権や暗号化の制限によりファイルが開けない場合は、まず所有者や暗号状態を確認し、上記の方法で適切に解除を行いましょう。